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2025年12月6日(木)-1月4日(日)

池田杏莉 新作個展 「それぞれのかたりて / なき あのことへ」

GALLERY ROOM・A

2025年12月6日(木)-1月4日(日)

池田杏莉 新作個展 「それぞれのかたりて / なき あのことへ」

GALLERY ROOM・A

アート・コミュニケーションプラットフォームArtStickerが運営するコマーシャルギャラリー、GALLERY ROOM・A で2025年12月6日(土)よりアーティストの池田杏莉による新作個展 「それぞれのかたりて / なき あのことへ」を開催いたします。

概要
会期|2025年12月6日(木) – 2026年1月4日(日)
会場|GALLERY ROOM・A
住所|KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS (東京都墨田区本所2-16-5)
開廊時間|8:00-23:00

池田は、人々に使い古された物や皮膚の型を通して「喪失の記憶」と向き合う作品を制作してきました。自身の身体の痕跡を原点に、他者との対話を重ねながら「それぞれの喪失」をかたる場を生み出しています。
本展では、2024年から能登半島・輪島市で継続的に制作しているインスタレーション作品群を発表します。解体される住居や集会場から集めた被災者の日常にあった物と、インタビューを通して掬い取った「喪失の記憶」を素材に構成されたインスタレーションは、震災によって失われた時間と存在を静かに語り継ぐものです。タイトル「なき あのことへ」には、被災者たちが抱える“今は亡き存在”への悲痛と愛情が込められています。
空間と作品を通して、時間の経過とともに形骸化していく「喪失」との内省的な対峙を促し、私たちと他者との間にあるべき「つながり」の在り方を問いかけます。
個々の記憶と祈りが交差し、「喪失」と「つながり」の在り方を問う池田杏莉の新作個展を、ぜひ会場にてご高覧ください。

作家プロフィール
1997年 福岡県飯塚市生まれ。現在、千葉県松戸市/石川県輪島市を拠点に活動。
2019年    愛知県立芸術大学 美術学部 美術科 彫刻専攻 卒業。
2019年    東京藝術大学 美術研究科 彫刻専攻 修士課程に入学。
-2021年
2022年    パリ国立高等美術学校へ、交換留学。
2024年 東京藝術大学 彫刻専攻 修士課程を修了。
現在は、青山学院大学 中等部にて、美術科非常勤講師として教鞭を執る。

展示歴
2022  「A-TOM ART AWARD 2022 ファイナリスト展」 コートヤード HIROO 東京
2023  「第 9 期 ソノアイダ」 ソノアイダ新有楽町 東京
2023  「布の芸術祭 FUJI TEXTILE WEEK 2023」 旧山叶工場 山梨
2024  「第 72 回東京藝術大学 卒業・修了作品展」 東京藝術大学 東京
2024  「迷宮への介入」 Mikke Gallery 東京
2025  「迷宮への招待」 Aster curator museum 石川

Instagram|https://www.instagram.com/anri_ikeda/

展覧会ステートメント
本展示で、インスタレーションとして構成される作品は、2024年から能登半島輪島市で継続的に制作をしている作品群です。
現在、私は輪島市を拠点に、解体される住居や集会場から収集した被災者の日常にあった物と、インタビューを通して被災者が抱える「喪失の記憶」に焦点をあてた制作をしています。
本展示に臨むにあたって思い浮かべたのは、輪島市に住む被災者の「喪失した時間と存在を語る姿」でした。街並みと人々の営みの復興は、失った親しい人や風景へ向けられた眼差しと祈りそのものに感じました。そして、それとは対照的に何事もなかったように、日々を当たり前のように過ごせる中、時間の経過と共に能登で起きた不条理な出来事が「何となく復興されている」という感覚から、少しずつそして確実に乖離していることに、気づかされます。
タイトル「なき あのことへ」は、その作品群から被災者たちの「今は亡き存在」への悲痛と愛情を体感するインスタレーションとして構成されます。
被災者と私達との間にあるべき「繋がり」の在り方とは何か。私達それぞれが抱える喪失感が共鳴する空間で、時間と共に形骸化する「喪失」との内省的な対峙を問い続けます。

池田 杏莉

GALLERY ROOM・A
年齢やジャンルにとらわれず、国内外で活躍する様々なアーティストを紹介し、Artistの発表の場(ROOM)を創出しているコマーシャルギャラリー。
アートプラットフォーム「ArtSticker」が企画・運営を行い、定期的に企画展を展開していきます。ギャラリーでの個展や作品販売だけではなく、ホテル客室での展示企画や、地域性を活かしたワ ークショップや宿泊プログラム、トークイベントなどを通じて、“アート”を多様な解釈の中で経験するための場所としていきます。

https://www.instagram.com/galleryrooma_artsticker/